dec.6 of Blue Hour


大田黒公園の紅葉を愛でる…2009.12.6(Sun.)紅葉の散歩道.jpg

東京荻窪にある大田黒公園では、毎年この季節になると紅葉や銀杏が美しく色づく。

銀杏の参道.jpg
大田黒公園は
もともと音楽評論家の大田黒元雄なる人物の屋敷跡で
遺志に基づいて杉並区に寄贈されたものだという。
住宅街の真ん中にある閑静な公園で、
落ち着いた日本庭園があって
四季を通して近所の人たちの憩いの場となっている。
毎年、12月の初めになると、
美しく染まった紅葉・黄葉が見ごろとなる。

写真好きとしては
じっくりカメラを構えて撮りたいところだが、
今年は編集室に缶詰の状態でそれもままならない。
ただ、幸い通勤路に面しているので、
ちょっと寄り道してシャッターを押すことにした。
銀杏と紅葉.jpg



日曜とあって、公園には紅葉狩りを楽しむ人たちの姿が目立つ。
けっこう離れたところから、わざわざやってくる人もいるようだ。
公孫樹の門.jpg





















ぼくの家からは歩いて5分の距離で、
こういう場所がすぐ近所にあるというのは恵まれたことだと思う。
門をくぐると長い銀杏並木のアプローチがあって、
黄色い絨毯に埋もれた敷石を踏んで歩く。
潜り戸を抜けると、
そこは池と四阿(あずまや)を備えた日本庭園である。
大田黒公園晩秋.jpg














池に注ぎ込む細い流れには橋が架かっていて、
水面に覆いかぶさるように楓が真っ赤に染まっていた。
今年は天候が不順な夏だったと思うが、
紅葉はいつもの年に比べて色が鮮やかなようだ。
天気がいいこともあって、一面が燃えるような赤である。

後ろ髪を引かれるような思いではあったが、
出勤途上のことであり、何枚かのスナップを撮っただけで公園を後にした。

紅葉(大田黒公園).jpg

夜の大田黒公園で紅葉のライトアップを愉しむ。

この季節、大田黒公園では閉園時間を延長して紅葉のライトアップを行なっている。
きょうが最終日なので、なんとか覗いてみたいと思っていた。
幸い仕事が早く終わったので、新宿駅で妻と待ち合わせをして一緒に帰ってきた。
大田黒公園まで来たところで、荷物を妻に託して、ぼくは紅葉を撮ろうと寄り道を決め込む。
夜の大田黒公園.jpg



ライトアップされているとはいうものの、
写真を撮るには如何にも暗い。
ぼくのSIGMA DP1はレンズの最小絞りがF4でちょっと暗め。
ふだんはASA50で撮っているのを100にしたが、
それでもシャッタースピードが1/5秒〜1/3秒、
なおかつ2段くらいアンダーで撮る。
RAWで増感して現像するのだが、
それでもぎりぎりの撮影条件である。
ぼくは三脚を使わない(持っていない)ので、
携帯用の一脚を鞄に入れていて、それを取り出して使う。
一脚は機動性には優れているが、
さすがに三脚ほどの安定感はないので、
1/3秒以上のスローシャッターでは手ブレを起こしてしまう。
四阿.jpg




そのうえ、SIGMA DP1は逆光に致命的に弱いので、
ライトアップの光源が画面に入ってしまうと、
盛大にゴーストが発生してしまう。
暗いので肉眼でのピント合わせは難しく、
オートフォーカスに頼るがいたって心許ない。
仕上がりは運任せで、ひたすらシャッターを切る。


紅葉.jpg

肉眼で見る夜の紅葉はこのうえなく美しい。
幽玄とすら表現したいほどだ。
しかし、それをカメラで写し取るには、残念ながらぼくは力不足である。
本来は空にまだ青みが残る薄暮の時間が一番美しいはずなので、
来年はそうした時間と光にじっくり腰を据えて挑んでみたいものだ。

大田黒公園の紅葉.jpg

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